DX推進の取組について
●デジタル技術が社会や当社の競争環境に与える影響について
デジタル技術の進歩は、企業経営における意思決定の速度と質を飛躍的に向上させ、M&Aや事業再生のプロセスにも大きな変革をもたらしています。データ分析ツールやSaaSの活用は、企業の財務状況や市場動向の分析をより迅速かつ正確に行うことを可能にし、競争環境において不可欠な要素となっています。このような状況下で、当社が事業を成長発展させていくためには、私たち自身が最新のデジタル技術を深く理解し、実践することで、M&Aアドバイザリー業務や事業再生支援業務における独自の専門性と競争優位性を確立することが重要であると認識しています。
●経営ビジョン
私たちは、M&Aアドバイザリー業務や事業再生支援業務において、最新のデジタル技術を活用することで、お客様の経営課題を迅速かつ正確に分析し、最適な解決策を提供します。SaaSサービスを活用したデータ駆動型の事業再生支援を通じて、お客様のビジネスモデルを根本から見直し、持続的な成長を支援します。このビジョンを達成することで、お客様にとってなくてはならない戦略パートナーとしての地位を確立し、デジタル時代の企業変革をリードする存在となることを目指します。
●経営及びデジタル技術等の活用の具体的な方策(戦略)
当社のDX戦略は、M&Aアドバイザリー業務と事業再生支援業務のプロセスをデジタルで高度化することにあります。具体的には、企業の財務データや市場データを収集・分析するためのデジタルツールを導入し、M&Aの候補企業評価や事業再生の実行計画を迅速に策定します。また、SaaSサービスを活用し、お客様の業務プロセスや財務状況をリアルタイムで可視化・管理することで、継続的なモニタリングと改善提案を実現します。これにより、お客様はアナログな管理から脱却し、事業再生の進捗を明確に把握できるようになります。
●戦略を効果的に進めるための体制
代表取締役の路 飛がCIO(最高情報責任者)を兼務し、全社的なDX戦略の推進を指揮します。CIOをリーダーとしたDX推進チームを発足させ、DXの取り組みが浸透する体制を構築します。また、従業員が最新のデジタル技術やデータ分析手法を習得できるよう、社内勉強会への参加を積極的に奨励します。特に、M&Aや事業再生に特化したデジタルツールの活用に関する専門知識を持つ人材を育成することで、当社のコンサルティングサービスの質を継続的に向上させます。
●DX戦略推進の環境整備
DX戦略を円滑に推進するため、以下の環境整備を進めます。
顧客情報やプロジェクトデータを安全かつ効率的に管理・分析するためのクラウド環境を整備します。これにより、場所や時間に縛られない柔軟な働き方を実現し、生産性を向上させます。顧客の機密情報を保護するため、厳格な情報セキュリティポリシーを策定し、技術的な対策と従業員への教育を徹底します。
●戦略の達成状況に係る指標
当社では、DX戦略の達成度を測るため、複数の指標を設定し、継続的な進捗管理を行います。主要な指標としては、M&A案件の初期分析にかかる時間の短縮率、SaaSを活用した事業再生支援における顧客の事業改善率、および顧客満足度調査における「データ活用による提案の質」に関する高評価率を設けます。また、社内においては、プロジェクト管理ツールの利用率や、従業員一人あたりの生産性向上率も重要な指標とします。これらの指標を通じて、DX施策がもたらす事業成果を明確に把握し、継続的な改善を図ります。
●DXを牽引するトップメッセージ
私たちは、お客様のビジネスをデータとデジタルの力で根本から変革し、未来に向けた持続的な成長を可能にすることを目指しています。M&Aや事業再生といった重要な経営判断において、客観的で正確な情報を迅速に提供することが、お客様の成功を左右します。今後も、デジタルの力でお客様のビジネスに新たな価値を創造し、社会全体の生産性向上に貢献していきます。
代表取締役 路 飛